プジョー208のデザイン、どうしてそうなった? 担当デザイナーとQ&A
公開 : 2019.02.27 12:45
ほかにもデザインの選択肢があった?
――それ以外の選択肢もあったのですか?
「ずいぶん彫刻的なデザインになった可能性もあります。ギュッとボディを彫り込んで、陰影を表現する手法です」
「結果的にボディを削り込むのではなく、なめらかな抑揚で、肉体的な美を追い求めました」
――むずかしかったのではないですか?
「このデザインを、現代の基準で達成することは、正直、難を極めました」
「安全面で現代のレギュレーションをクリアするためには、おのずとボディが大きくなるのです」
「ミニをご覧ください。初代、2代目、そして3代目。使うマテリアルは増え、オーバーハングはどんどん大きくなっていますよね」
「わたしたちは、物理的に大きくなることは、ある程度仕方ないと思っているんです。しかし、『そう見えないようにする』ということに力を注ぎました」
「理想的なプロポーションとはなにかを追求し、あくまで小さくて、ギュッと詰まったルックスを目指したのです」