アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 北海道の雪を試す 四輪駆動「Q4」の走りは?
公開 : 2019.03.04 17:10 更新 : 2019.03.08 10:47
アルファの四駆 Q4とは?
とはいえ、それはあくまでも足元が整ったオンロードでのお話。実は雪道でのパフォーマンスになんて、実は誰もさほど関心を寄せたりはしてなかった。そんなところに北海道の一般道と特設コースでステルヴィオを走らせてみないか? というお誘いをいただいて、軽く驚いた。
先述のとおりステルヴィオはAWDモデルで、そのシステムはアルファ・ロメオQ4と呼ばれる電子制御のオンデマンド式。エンジンのパワーとトルクは、通常は100%後輪に送られ、後輪が滑ったときのみ最大50%まで前輪に送られる。トランスミッションとリア用プロップシャフトの間にアクティブトランスファーケースが配置され、そこに内蔵したクラッチの働きをアクティブ制御することで、フロント用プロップシャフトを経由して前輪へと駆動力を振り分ける。
その制御は、縦方向や横方向の加速度、それぞれのタイヤの回転速度、ステアリングの操作角、アクセルペダルの深度、そしてドリフトアングルなどを連続的にセンシングしたデータを元に、瞬間的に行われる。もちろんスタビリティコントロールやトラクションコントロール、アンチスリップレギュレーション、ブレーキフォースディストリビューターを含むインテリジェントブレーキングシステムなどの電子デバイス類、さらにはエンジンの特性やトランスミッションの変速スピード、パワーステアリングまでも含めた統合制御システムであるアルファDNAシステムとも密接に作用し合うわけだ。
普段は後輪駆動、いざというときには全輪駆動、というのは少数派。それが雪道の上でどんなふうに機能してくれるのか、楽しみだった。