ランボルギーニCEOにインタビュー フェラーリへの対抗心 今後のプラン
公開 : 2019.03.10 07:50
その1:ブランド認知度
「ランボルギーニというブランドには、世界的に認知度を上げる大いなる余地があると考えています」とドメニカリは言う。
「新しい市場では、われわれの歴史には何の価値もありません。お客様はランボルギーニのことなどご存知ないのです。こうした市場における成功のカギは若い世代が握っており、だからこそ、われわれが最高にクールでスポーティ、そしてもっともダイナミックなブランドであることを証明することが求められています」
では、既存の市場はどうだろう? 「ランボルギーニというブランドのポジショニングを再構築する必要がありました」と彼は話している。
「両極端なブランドではいけないのです。かつて、ランボルギーニは愛されるか、嫌われるかのどちらかでしたが、いまでは、愛してはいなくても嫌いではないというブランドになりました。ですが、いずれにせよ、ランボルギーニというのは、非常にニッチな存在だということは、認識しておく必要があります」
長年にわたり、世界でもっとも過激で恐るべきスーパーカーを創り出すブランドとしての評価を築き上げてきたランボルギーニだが、最近では、より親しみやすい存在になろうとしている。ドメニカリの言葉を借りれば、ランボルギーニはいま、「楽しいブランド」になろうとしているのだ。