EV用タービン 中国テックルールズ、2019年内量産へ 乗/商用車に採用
公開 : 2019.03.04 19:10
化石燃料の時代から電気の時代へ、円滑な移行が可能に
テックツールズは2017年に発表して以来、このシステムの潜在的な問題についても取り組んできた。つまり、レンがディーゼル燃料を使用するという事実だ。
同社は今やはっきりと、このシステムがエタノールやバイオガスなど再生可能な燃料によって動かすことができると述べている。テックツールズのチーフ・テクニカル・オフィサーであるマシュー・ジンは、このシステムが「化石燃料の時代から電気の時代へ、円滑な移行を可能にする」と語っている。
「レン・スーパーカーの開発によって我々は現実世界における膨大な経験を得ることができました。電気自動車におけるマイクロ・タービンの大規模な採用が、新たな電動モビリティ時代の先駆けとなるという我々の確信は、さらに強固なものになりました」と彼は述べる。
「このシステムの非常に高い効率性と、電気自動車に搭載するバッテリーを小さくできるという利点は、クルマの重量とコストを大幅に削減できます。さらに排出ガスを減らし、最終的には都市部の大気汚染も減らせます」
ジンはまた、テックルールズがTREVテクノロジーのみならず、レン・スーパーカーの市販化についても、提携可能性が見込める複数の企業と「進歩的な話し合い」を続けていることを明らかにした。しかしまずは、世界最大のマイクロ・タービン生産工場となる施設の建設に集中するという。