BMW Mディビジョンのディーゼルモデル追加
公開 : 2012.01.25 23:27 更新 : 2017.06.01 00:54
BMWは、今年の暮れまでにそのハイパフォーマンスバージョンたるMディビジョンに、ディーゼルモデルを加える予定だ。新しいエンジンはジュネーブ・モーターショーで発表され、今年の終わりまでには英国でも販売が開始されるという。
6月に4WDのX5 M50dとX6 M50dが発表される。RWDのM550dサルーンとM550dツーリングは10月になる予定。さらに左ハンドル専用モデルの4WDモデル、M550d xドライブサルーンも発表されるという。
この4台のMディビジョンには、トリプル・ターボ・インダクションシステムを備えた3.0リッターの6気筒エンジンが搭載される。
この4モデルはBMWが”Mパフォーマンス”を名乗るための基準を新たに造ることになろう。それは、明快なパフォーマンス、劇的な能力、充実した装備、そして価格が基準となる。
M550dサルーンの場合、550iとM5の間というポジションにある。搭載されう新しいMのためのディーゼルエンジンは、広く使われてきた3.0リッター・ツインターボ・ディーゼルを圧倒する性能を持っている。それは4000rpmから4400rpmの間で376bhpのパワーを発揮し、2000rpmから3000rpmの間で52.0kg-mのトルクを絞り出す。これは従来の3.0リッター・ツインターボ・ディーゼルに比べ74bhp、14.2kg-mも高い。ディーゼルでありながら、リッターあたり126bhpと25.0kg-mを叩き出しているのだ。M5のツインターボ4.4リッター・ガソリン・エンジンよりは176bhpほど少ないが、逆にトルクはM550dサルーンの方が6.1kg-mも大きいのだ。
Mパフォーマンスモデルは、それぞれ新しい8速オートマチック・ギアボックスが組み合わされ、左ハンドル市場のためには4WDモデルも用意される。
M550d Xドライブ・サルーンは、0-100km/h加速でM5よりも僅かに0.3秒遅いだけの4.7秒をマークする。右ハンドルの英国版はRWDだけだが、左ハンドルであれば4WDも選べるが、関係者によれば、それは僅かに70kgの差であるという。エンジンには、アイドリングストップ機構がつき、ブレーキにはエネルギー回復機構が付く。燃費は19.0km/lで、Co2排出量は165g/kmだ。
Mディビジョンは、独特のステアリングギア比、シャシーセッティングで、ダイナミックなパフォーマンスを与えてきたが、この新しい4台のMにもそれは引き継がれるだろう。また、Mパフォーマンスを与えられたモデルは、標準モデルとは異なる出で立ちを与えれる。ステンレスのシルパネル、レザーのダッシュボートとMスペックステアリングおよびシートなどだ。
6月に発表されることになるが、その価格はX5 M50dが60325ポンド(7,239,000円)、X6 M50dが62260ポンド(7,471,000円)。M550dサルーンとツーリングは未定だ。