メルセデス・ベンツ・コンセプトEQV発表 VクラスのEV ジュネーブショー
公開 : 2019.03.05 21:35 更新 : 2021.05.12 21:36
EQファミリーとVクラス 双方の価値観
コンセプトEQVは先日ローンチされたSUV、EQCといくつかのデザイン要素を共用している。伝統的なフロントグリルはEQ専用の光るガーニッシュに置き換えられ、バンパーや冷却用インテークなども専用デザインだ。19インチアルミホイールも他のEQモデル同様のデザインを採用している。
メルセデス・ベンツ・ヴァンズのEV部門トップ、ベンヤミン・ケーラーは、VクラスのデザインをEQVがそのまま引き継いだ理由として、購入層にVクラスのデザインが一定の評価を得ていると話す。
「カスタマーはVクラスのデザインやインテリアなどを好んでおり、そのことがEQVのデザインにも大きな影響を与えました」とケーラーは語る。「ですが、Vクラスのおおよそのデザインは残しつつも、EQオリジナルのデザインも反映させました」と加えた。
コンセプトEQVはシングルモーターを搭載し、前輪駆動となる。ケーラーによると、フォルクスワーゲンがI.D. Buzzで予定しているようなツインモーターを搭載した全輪駆動モデルの計画はないとのことだが、「技術的には可能」と需要次第では投入も検討するとした。
今回のコンセプトはメルセデス・ベンツが既に生産しているeヴィトーとは関連が全くない別のモデルだ。eヴィトーは都市部における配送用に航続距離が抑えられたモデルであり、内燃機関搭載モデルとの価格の競合性が重視されている。