グッドイヤー「空飛ぶタイヤ」 角度次第でクルマを宙に 現時点ではコンセプト
公開 : 2019.03.06 09:10 更新 : 2021.03.05 21:27
エアロと銘打ったグッドイヤーのコンセプトタイヤは、クルマを文字通り飛躍させようというもの。ファン状のホイールを下へ向けて回すことで、ドローンのように空を飛ぶというアイデアです。
もくじ
ー クルマをドローンのように飛ばすタイヤ
ー エアレス化でタイヤの可能性が広がる
クルマをドローンのように飛ばすタイヤ
グッドイヤーがジュネーブで発表したエアレスタイヤのコンセプトは、展開する向きを変えることによって異なる働きをする。もちろん路上では、通常のタイヤと同じように接地し、スポークが車両の質量を支える。しかし、これが引き上げられると、クルマを浮かせるファンの羽として機能するというのだ。
空気のないタイヤを、これまでにも模索してきたグッドイヤーだが、ホイールのスポークに相当する部分は六角形のような形状が並ぶ構造で、衝撃を吸収する素材を用いている。それらはグリップを生み、障害物を乗り越えられるしなやかさと、車重を支える強度を備える。このエアロの場合、垂直方向のリフトを生むに十分な高速で回転するに足る強度が必要とされる。
グッドイヤーによれば、タイヤの回転は磁力で生み出され、摩擦のない走りを実現するというが、このシステムの詳細については口を閉ざしている。どうやら光学センサーとAIにより、路面とタイヤのコンディションをモニターするようだ。