どんな感じ?
気になるタイヤからの細かな振動
今回のD4が搭載する4気筒のディーゼルエンジンの最高出力は191ps/4250rpm、最大トルクは40.7kg-m/1750-2500rpmと充分な数字が並んでいる。ボルボのラインナップの中でも最もハンサムなモデルは、パワーの面でも不足はなさそうだ。エンジンに組み合わされるのは8速ATで、四輪を駆動する。
前回はスパイクタイヤを履いていたが、
V60クロスカントリーが今回履いているのはオプションとなる19インチのアルミホイールにコンチネンタル・プレミアムコンタクト6という組み合わせ。細かな振動、セカンダリーライドは明らかに改善されているものの、正直、期待したほどではなかった。といっても、誤解しないでほしいのだが、幻滅してしまうようなレベルではない。
しかし、脚さばきのマナーはどうしても気になってしまう。路面が剥がれた箇所や補修跡を超えた時の、車内への振動の侵入は全体的な洗練性を低めてしまっている印象がある。もし標準装備の18インチホイールだったなら、路面からの振動はもう少し穏やかにすることができたと思う。実際に一回り小さいホイールを履いたクルマを試すまでは、明言はできないけれど。
基本的にはV60クロスカントリーの乗り心地は上質で、角の取れたソフトなものだから、この細かな振動は非常に残念に感じる。大人が5人乗れて大きなラゲッジスペースを備えた、長距離移動もいとわないファミリー向けのステーションワゴンとして考えると、この乗り心地の部分は重視されるところ。そのことを考えると、余計に残念だ。
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