英の名門モーガン、イタリア資本に ラインナップ拡充へ多額投資
公開 : 2019.03.06 20:45
アストンの躍進にもイタリアンマネーが貢献
ライリー会長はさらに続ける。「今後は生産を拡大し、商品開発を加速し、新型車を生み出し、マルヴァーン本社だけでなく世界規模で雇用を増やすつもりです。このことは生産台数を引き上げ、マルヴァーンの長い安泰を約束してくれますが、それでも手造りのスポーツカーであることは変えません。そこにこそ、この会社の核心があるのですから」
現在の年間販売台数は750台程度だが、これを近いうちに1500台まで倍増させたいモーガン。今回得た資金は、進行中の次期フラッグシップ開発を加速させる上でも役立つだろう。
インベストインダストリアルはまた、アストン マーティンの株式も多くを保有する。2012年には37.5%を買い入れ、株式市場上場に伴いその割合は減少したが、2014年にアンディ・パーマーを経営トップに据える動きにおける重要な役割を果たした。
パーマーはセカンドセンチュリープランとして、今後7年で完全新開発モデルを7車種投入する計画を立案。これには、新型ミドシップやSUV、電動モデル専用ブランドとして再始動するラゴンダなどが含まれる。
アストン マーティンは以下のような声明を発表している。「わが社は、インベストインダストリアルとモーガンの合意を祝福したい。英国自動車界におけるもうひとつの独立メーカーが繁栄し、質の高い投資家の興味を引くことには勇気付けられる」。