マセラティ・アルフィエリ、2020年3月発表 ピュアEVは全車設定 フェラーリエンジン「例外的に継続」
公開 : 2019.03.06 21:40
フェラーリエンジン搭載は例外的に継続
中期的に見れば、マセラティは電化ドライブトレインで成功を収める、数少ないメーカーのひとつになると、ウェスターは確信している。「長い間、それはビジネスとして成り立たないでしょう。夢見ているんですよ、マセラティが採算度外視で現状の電化技術を売って、それでも全体では利益を上げられる希少なブランドになれることを」
ウェスターの見通しはこうだ。「メジャーな自動車メーカーが、利益を下げずに95g/kmのCO2排出量目標を達成しようと思ったら、数百台から数千台の規模で電動モデルを売る必要があります。これを実現する唯一の方法は、高価なモデルから低価格車までを揃える大きなグループの一部となることですが、それでも最終的な収益性は変わりません」
彼は、マセラティのラインナップにおけるディーゼルモデルが、長期的な希望の持てないものだと考えた。政治的な規制が強まるにつれ、それがディーゼルの将来性や存続可能性に関してユーザーの混乱を招いているからだ。「その意見はわたし個人だけでなく、政治家たちも抱いているところです」
マセラティはフェラーリからガソリンエンジンの供給を受けてきたが、マラネロがFCAから分離されたのちは必ずしもそれを続けるわけではないと口にしている。ただし、例外的にはフェラーリエンジンを用いて何かを行うことも必要だ、とも付け加えている。