ルノー・メガーヌR.S.カップに試乗 標準車との違いは? サーキットで検証

公開 : 2019.03.08 10:10  更新 : 2021.03.05 21:34

4コントロール(=四輪操舵)

R.S.といえばFFながらもテールスライドのコントロール性を売りしており、歴代のどんなモデルでも、タックインを誘えば基本的に最初からスムーズにお尻を回り込ませることができた。

しかし、4コントロール(=四輪操舵)をもつこのクルマはその領域でちょっとクセがあり、わずか数周ではそれを駆使するところまではとても到達できなかった。

今回のドライ路面のサーキットに最も適したレースモードでは100km/h(スポーツモード以下では60km/h)を境に同位相と逆位相が切り替わるので、「クルマをどの速度域に入れておけばオーバーステアを誘発しやすくなるかなど、4コントロール特有の制御やクセを把握しておく必要があります」とウルゴン。実際、逆位相のほうが明確にテールは滑りやすくなる。

R.S.以外も含めて4代目メガーヌでは日本初となる6MTはハードウェアは先代のものと同じという。

ただ、クラッチやレバーの操作感は良くも悪くも軽くなった。この場合の「良くも」とは操作時の肉体的負担が減じたことだが、今どきあえてMTを選ぶ好事家的な目線で見ると、以前のようなゴクッという節度と重みがあったほうが心地よい。

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