英国の評価 新型スバル・フォレスターeボクサー ハイブリッド版に試乗
公開 : 2019.03.13 10:10
スバルらしい四輪駆動は健在
ハーフスロットルを過ぎると、電気モーターよりもガソリンエンジンが主役になってくるから、ハイブリッドのドライブトレインからは少しザラついた質感が感じられるようになる。フルスロットルに近づくに連れて、CVTが滑るような感覚とともに、2.0ℓのフラットフォーの回転数は過剰に上昇してしまう。マニュアルモードも搭載はされているが、期待ほどダイレクト感が得られるものではない。
一般道での印象としては、他のハイブリッドSUVの方が、よりレスポンスに優れ滑らかなドライビングが味わえるというのが本音。一方でオフロードでは、電気モーターが組み合わされたCVTと四輪駆動システムのおかげで、必要に応じたトルクを引き出すことが可能。滑りやすい急な坂道をゆっくり走る時でも、充分なトラクションが得られる。
ハイブリッドを搭載したSUVでは、一般的に通常のエンジンモデルと比較して最大牽引力が大幅に劣ることが多い。しかしフォレスターの場合は、ブレーキ付きのトレーラーなら1800kgまで引っ張ることができるところは大きい。また、スバル自慢のシンメトリカルAWD技術が搭載されているから、前輪駆動ベースのハイブリッドの様に、バッテリーが切れてもハイブリッドシステムがお荷物になるということもないといえる。