フィエスタSTでいくフォードゆかりの地 コルティナ
公開 : 2019.05.22 17:10
フィエスタSTの見事な走り
コースのほとんどを2速で回り、回転数は2000-6000rpmだった。エンジンはためらいなく、即座に反応して見せた。シフトが必要な時にはクイックに決まるギアボックスを操作すれば良く、せかされるような場面は皆無だった。
スポーツモードではスロットルは鋭く、大きなエンジンサウンドをとどろかせるスポーツモードを選択する必要はなく、ノーマルの軽いステアリングの方がむしろ自然に感じられたため、終始ノーマルのままだった。
パフォーマンスパックを備えたフィエスタは即座にターンインできるものの、0℃近い気温や摩耗したアスファルトのせいで英国のB級路で見せるようなグリップは望めない。クワイフ製のLSDは暴れるフロントを押さえつけ、スロットル操作でのラインコントロールを可能にしていた。ボディコントロールも印象的だった。このような控えめなスピードでは路面の起伏をうまくいなし、ロールもほとんど見られなかった。
その後、路面の小石が底面に当たり始めた。森林限界を超えると雪の壁が立ちはだかり、ときおり路面の凍結も見られるようになった。道路際の雪壁は除雪車がまき散らしてできたものだろう。雪におおわれてアスファルトが見えなくなったときにはスロットルを絞ってグリップを保ち、アスファルトが見えると再びスピードを上げた。