フィエスタSTでいくフォードゆかりの地 コルティナ
公開 : 2019.05.22 17:10
雪に包まれた過酷なコース
このあたりでは、11月から4月にかけてウィンタータイヤかチェーンの装着が義務づけられている。われわれはチェーンを用意していたので、海抜2236mを超えたところで装着することにした。
説明書を読んで取りつけるが、寒さで手がかじかんで作業が進まない(-5℃)が、なんとかフロントタイヤに取りつけることができた。そのあと何度か繰り返すうちに作業が速くなり、すぐに取りつけることができるようになった。外からはサンタの鈴の音のように聞こえるが、キャビンではまるで故障した機関車がガタゴトいわせているようだ。とはいえ、その効果を痛感することになった。
コースはストレートが少なく、ヘアピンが完璧な配置で並んでいた。雪が積もっていても数百メートルも走ればなくなるので、チェーンを外してスピードを上げることができた。われわれはスキーエリアを抜け、凍った川を尻目に山を駆け下って谷底に達すると、またすぐに登り始めた。
除雪された広い道に出たので、ターマックでのフィエスタの走りを堪能した。頼もしいシャシのおかげでバンプがあっても不安は抱かないが、舗装の割れ目を超えると、一発で収まるものの足回りの堅さを痛感させられた。