インフィニティ、西ヨーロッパから撤退へ 北米/中国に注力
公開 : 2019.03.13 16:40
投資に見合う顧客 見込めず
同社では今回の決定について、ヨーロッパで導入される企業平均排ガス規制に適応するためには大きな投資が必要であり、それがもはや持続不可能であることを主な理由として挙げている。来年からヨーロッパで施行される規制では、メーカーごとのCO2平均排出量を95g/km以下にすることが求められる。これを達成するためには電動化に向けた大きな投資が避けられない。
電動化技術には莫大な研究開発費が必要だ。開発費に見合うだけの顧客が見込めなければ、厳しさを増すヨーロッパの排ガス規制に適合するための必要な投資を行えない。今回の決定は、それを検証し判断されたというわけだ。
広報担当者によれば、インフィニティは他の自動車メーカーと同様、電動化技術に投資して、この排ガス規制の目標値を達成することが可能だという。しかし、同社にはそうするだけの成功の見込みがなかった。