アウディCEO、ディーゼル問題「二度と起こさない」 CO2削減は最重要課題
公開 : 2019.03.18 20:10
2018年にアウディは、欧州で導入されたWLTP排ガス試験への対応が間に合わない車種の販売を一時停止。その影響を受け大幅に売り上げを落としました。今年は準備を整え、さらにディーゼル不正問題からの脱却を図ると、同社財務責任者が述べました。
もくじ
CO2削減は最重要課題
新たに導入されたWLTP排ガス試験によって、2018年の販売と利益が急落したアウディ。今年は巻き返すと、同社財務責任者のアレクサンダー・ザイツが誓った。
WLTP排ガス規制の第2ラウンドには、よりしっかりとした準備ができていると、ザイツは2019年のプレスカンファレンスで語った。2019年末までには全てのパワートレインが販売許可を得ることを目指しているという。
製品ラインアップを簡素化することに加え、新しい規制に対応することで、アウディは平均CO2排出量を減らすことができるとザイツは述べている。
また、長く尾を引いているフォルクスワーゲン・グループのディーゼル不正による痛手から、立ち直ることにもつながると同氏は語る。
環境保護に対する懸念と厳しさを増すCO2排出規制への対応は、アウディの今後数年に向けた計画で重要な課題となっている。
そのための目標は、全ての工場でCO2ニュートラルを達成すること、そして2025年にまでに30車種の電動車を発表することである。
後者はフォルクスワーゲン・グループの広範囲にわたる電動化計画の一環だ。同グループ全体では、2030年までに70車種の電動モデルを各ブランドから発表する予定である。