アウディの2018年「厳しい1年」 2019年の戦略は? 新車投入も積極的
公開 : 2019.03.18 18:10
アウディは2018年の業績を発表。特別項目計上前営業利益は、主にWLTPへの移行による影響を受け、47億ユーロでした。営業利益率は7.9%。2019年の対応も発表しました。
もくじ
ー アウディの2018年 「厳しい1年」
ー 2019年 アウディはどうする?
ー ニューモデルの投入、次々と予定
アウディの2018年 「厳しい1年」
自動車業界における大きな変革の波を背景に、アウディは、的を絞った新しい戦略を採用することで、その能力を最大限に発揮することを目指しているという。
アウディは2018年の業績を発表。特別項目計上前営業利益は、主にWLTPへの移行による影響を受けて、47億ユーロだった。
営業利益率は7.9%で、「目標とする範囲には届きませんでした」と、アウディは説明する。ディーゼル問題による12億ユーロの特別損失を含めると、営業利益は35億ユーロ、営業利益率は6.0%となる。
アウディAG取締役会会長のブラム・ショットは、次のように述べる。「わたしたちは、弊社の業績に満足していません。アウディは、優れた製品を市場に提供していますが、昨年の事業年度において、わたしたちは究極の試練とも言えるWLTPへの切り替えに上手く対応することができませんでした」
2018年におけるアウディブランドの販売台数は、前年比3.5%減となる181万2485台(2017年:187万8105台)。特にヨーロッパでは、WLTPテストサイクルの最初の段階への移行により、製品の供給が制限され、大幅な減少となった。
特別項目計上前営業利益率は7.9%で(2017年:8.5%)、以前の長期目標値である8〜10%には届かず。2018年にアウディは、ディーゼル問題に起因する11億7600万ユーロの特別損失を計上した(2017年:3億8700万ユーロ)。
これには、ミュンヘンII検察当局による法的拘束力のある行政命令による8億ユーロの罰金に加え、車両の技術的な対策費、お客様へのご対応、そのほか法的なリスクに対応するための費用及び引当金が反映されている。
2018年における、これらの特別項目計上後の営業利益は35億2900万ユーロで(2017年:46億7100万ユーロ)、営業利益率は6.0%だった(2017年:7.8%)。