小さくても魅力的 小排気量車カウントダウン 前編 セブン160にカプチーノ
公開 : 2019.03.30 05:50 更新 : 2021.01.30 21:28
スズキ・カプチーノ:657cc
日本独特の軽自動車規格は、都市交通におけるコンパクトカーの様々な課題に解決策を投じてきたといえる。しかし、スズキ・カプチーノほど優れたソリューションはなかったと思う。ボディサイズやスタイリング、低く構えたプロポーションなど、アピアランスは端正のひとこと。まったくレトロなデザインエレメントを用いずに、MGミゼットの現代版と思えるような雰囲気を漂わせている。
3気筒ターボエンジンの657ccという排気量も、日本の厳しいレギュレーションによって生まれたもの。しかし、最高出力は64psを絞り出し、この小さなロードスターを11.3秒で停止状態から96km/hまで加速させる。回りたがりの小さなエンジンは、フロントに搭載された。最高速度は133km/hだったものの、低いボディでルーフを開けた状態での体感スピードはそれ以上だった。