BMW 次期型M4とM3、500馬力以上に M4グランクーペ登場へ 4WD化も

公開 : 2019.03.20 11:30

M4&M3に、四輪駆動モデルも

S55エンジンに施された重要な改良の1つは、ストロークを89.6mmから90mmに伸ばしたことだ。ボアは84mmと変わりはない。しかし、BMW Mによれば、この排気量拡大がトルク増大の可能性を引き上げたという。

他には、従来のシングル・ツインスクロール・ターボに替わって、B58エンジンでは2基のモノスクロール・ターボを採用したことが挙げられる。BMW Mの可変バルブタイミング「バルブトロニック」や、可変カムシャフト「ダブルVANOS」の最新バージョンも採用されている。圧縮比はS55の10.2:1から9.3:1に落とされた。

この新型エンジンにウォーターインジェクションは搭載されていないが、将来的にはさらに開発の進んだバージョンが登場すると公式に発表されている。おそらくそれは、現在の460psを発揮するM4 CSの後継モデルに搭載されるだろう。

新型M4に関するそれ以外の機械的な変更については、未だ明らかにされていない。しかしながら、内部関係者からの情報では、少なくとも一部のモデルについては、伝統的な後輪駆動やツインクラッチ式トランスミッションをやめ、最新型M5と同様に8速トルクコンバーター式トランスミッションとxドライブ四輪駆動システム(Mダイナミック・モードでは後輪のみに駆動力を送ることも可能)が採用されるとのこと。

さらに同じ情報源によれば、より安価でパワーを抑えたエントリーモデルが設定される可能性もあるという。これはマニュアル・ギアボックスと後輪駆動の組み合わせになるようだ。

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