ポルシェ・タイカン新画像5枚 初の量産EV、フロントフェイスがハッキリ
公開 : 2019.03.20 20:23 更新 : 2021.02.10 17:27
2基のモーターによる四輪駆動
電動ドライブトレインは、前後のアクスルにそれぞれ1基ずつ搭載する永久磁石同期型モーターが四輪を駆動する。
この電気モーターはル・マン24時間レースを制した919ハイブリッドで使われているものと同様、丸型状ではなく正方形状のソレノイドコイルを採用している。これによって銅線を隙間なく巻き上げることができ、モーターを小型化できるからだ。
ポルシェが長年採用してきた後輪駆動のハンドリングに近い性格にするため、2基のモーターは前輪側より後輪側の方がパワフルになる。トルクベクタリング機能も搭載し、左右の駆動力を個別に調整することもできる。
テスラがそうしているように、タイカンは出力が異なる複数のバージョンが設定される見込みだ。公式に発表されたわけではないが、最高出力は408ps、476ps、543ps、そしてトップグレードが611psになることが漏れ聞こえている。ただし、これらが同時に発売されるとは限らない。一部のモデルから販売を開始し、後にバリエーションが追加される可能性が高い。
最上級グレードの611ps仕様は、ミッションEの公開時に発表されたように0-100km/hを5.3秒で加速する。現行の911ターボに匹敵するパフォーマンスだ。最高速度は具体的な数字がまだ公表されていないものの、「200km/hをゆうに超える」とのこと。
韓国のLG製セルを使ったリチウムイオン・バッテリーの容量は明らかになっていないが、ポルシェは当初発表した500kmという航続距離にこだわっている。ポルシェが開発した800Vの高速充電システムを使えば、タイカンは15分間の充電で400kmの距離を走ることができると言われている。