雪道、どうすれば上手く/楽しく走らせられる? 三菱のSUVで実践 前編

公開 : 2019.03.23 09:50

2台の三菱車 特徴は?

エクリプスクロスのプラットフォームはアウトランダーRVRの系譜であり、シャシー構造で突出した特徴はない。パワートレインは1.5ℓダウンサイジングターボにCVTを組み合わせている。

4WDシステムはFFをベースに後輪へのトルク伝達を多板クラッチで制御する電子制御型を採用。現在の4WD車として飛び道具的なハードはないのだが、車両運動統合制御システム(S-AWC)が見所勘所である。

一方、アウトランダーPHEVは前後輪独立した電動モーターで駆動。駆動系の構成はエクリプスクロスとまったく異なるが、S-AWCの制御ロジックは共通している。車重やサスチューンの違いによりエクリプスクロスほどの機敏さはないがフットワークの考え方も共通であり、走りの志向はエクリプスクロスのマイルド版と考えてもいい。

ドライバーは操舵やペダル操作によってクルマに思い描いた走行ラインや挙動を伝える。それをドライバーの想像通りに実現できるかがクルマの運動性能と言ってもいい。

S-AWCはドライバーの運転意志(操作)に応じて駆動と制動の両面において前後輪あるいは左右輪の駆動力配分を行い最適な状態を生み出すのが狙い。

もちろん、各輪の駆動制動の限界はサスペンションの性能によって決定するので、S-AWCの性能を引き出せるかどうかはストローク制御も含めたシャシー設計による。

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