雪道、どうすれば上手く/楽しく走らせられる? 三菱のSUVで実践 後編
公開 : 2019.03.24 05:50
パワートレインとフットワーク
エクリプスクロスの4B40ターボは最近のダウンサイジングターボらしく低回転から扱いやすいトルクを立ち上げる。通常なら2500rpmも回していれば十分であり、高速追い越し加速でも3000rpmを超えずに済ませてしまうが、ここではマニュアル変速により3000-4000rpmを保つようにギア選択を行っている。ペダル踏み込み量の微妙なコントロールに追従させるためだ。
それに時として姿勢とラインを維持のため過剰駆動力で滑り量を制御する必要もある。エンジンブレーキの微妙なコントロールやフットブレーキへの滑らかな移行にもいい。
だからといって4000rpm以上では駆動トルクもエンジンブレーキも過剰になりやすい。過剰域ばかり増えて駆動力コントロールも神経質になる。エクリプスクロスのパワーユニットで、その按配がいいのが3000-4000rpmなのだ。もっとも、稼げるところで確実に稼がなければならないタイムトライアルならば話は別だが。
パワートレインがいい感じなら、フットワークもいい感じ、なのだ。直線路に設定されたうねりがなかなかの曲者。ジャンピングスポットという体で、多分100km/hも出ていればそうなるだろう。
その後にはコーナーが控えているのでそんなギャンブルはしたくない。それでも80km/hくらいと思われ、ジャンプしなくてもサスが伸びきっているような感じだ。
真っ直ぐ走り抜けると両輪ずつ跳ね上げられる。そこでうねりに入る直前にステアリングを軽く左右に振る。蛇行させるというより、車体を揺らす感じである。ヨー変化少なくロールさせるのだ。
伸ばした側、ここでは左-右と切り返したので、右前輪からジャンプ台へ。路面に跳ね上げられるのではなく、車体を軽く持ち上げた状態で進入する。いわばスキーにおけるプレジャンプのような感じだ。