プジョーのボス、インタビュー 日本/イギリスで見たアンパラトCEO

公開 : 2019.03.31 07:50


番外編:アンパラトCEOへの一問一答と略歴

――EVとPHEVの境界について。

「新しく開拓するべきがEVなのかPHEVであるべきなのか、完全に明確ではありませんが、徐々にはっきりしてきました。しかしA・Bセグメントはバッテリーによる純EVで、C・Dセグメントのモデルはプラグインになるでしょう」

――新しいパフォーマンスモデルの名前について。

「われわれはGTiという名称は使わないでしょう。おそらく、プジョースポーツ・エンジニアード(PSE)とか、それに関する名称になると思います。まだ決定していませんが、どんなハイパフォーマンス・モデルが好みで、どんな名前が受け入れられるのか、顧客の嗜好を見極めることが重要です」

――ピックアップの可能性は?

「PSAグループからピックアップがリリースできるまで、わたしはこの仕事を続けるつもりです」

――ル・マンに復帰する可能性は?

「最低3年間は、既に予算の配分を決めていますので、改めて確認します。しかし明確にいえることは、モータースポーツは電動化されない限り、存続できないということです。また次世代のモータースポーツのプログラムに2億ユーロ(260億円)を準備することは難しいでしょう」

――プジョーにとっての伝統とは?

「尊重するべきもの。ルーツを忘れてはいけません。プジョーが創業した1810年から50年後、会社のシンボルとしてライオンが使われるようになりました。ジャングルの王者ですが、今でもわれわれにとっては世界に通じる「大使」的存在です」

ジャン・フィリップ・アンパラト略歴

1966年8月27日 フランス・セート生まれ
1989年 グルノーブル経営学院卒業
1990年 在学中にプジョーへ入社
1991年〜1995年 シトロエン地域ディレクター
1995年〜2003年 南アメリカを含む国際事業を歴任
2003年〜2008年 PSAの中国合弁会社にて品質管理の責任者を担当
2008年〜2010年 シトロエン・イタリア社長に就任
2013年〜2016年 PSAグローバル・リテール・ディレクター
2016年〜 プジョーCEO

おすすめ記事

 

人気記事