アンダー100ps パワーがなくても楽しめる乗り物5種 どれを選ぶ?
公開 : 2019.03.30 07:50 更新 : 2019.03.31 10:32
トライアンフ・スラクストンR
バイクはわたしが最も昔から愛する乗り物だ。何年も前のことだが、わたしとスティーブ・クロプリーは、最高のクルマだけを所有するのではなく、そこそこのクルマとバイクの両方を所有したいものだと意見が一致した。わたしは今でも同じ考えだ。
100ps以下で楽しく速いバイクを探すのはなんら難しいことではない。わたしが選んだのはトライアンフ・スラクストンRだ。1200ccの直列2気筒水冷エンジンは97psを発揮する。これに6速ギアボックスが組み合わされ、乾燥重量は206kgだ。標準のスラクストンも同じエンジンを搭載しているが、このセクシーなオーリンズ製リアサスペンションやショーワ製のフロントフォーク、それにブレンボのモノブロックキャリパーなどはRモデル専用だ。
トライアンフはスラクストンRの最高速度を発表していないが、おそらく217km/h前後だろう。これは腕が痛くなり、シートから吹き飛ばされそうになる速度をはるかに上回る。レイン、ロード、スポーツのモードが用意されているが、いずれのモードを選んでもパワーデリバリーはスムーズで、雨天でも安心して走行することができる。
わたしは古いバイクが好きではない。大半が出来損ないで、ハンドリングが悪い上に止まらず、タイヤのグリップも悪く信頼性に欠けるからだ。今までにノートン、トライアンフ、ラベルダなどを所有してきたが、いずれもまた乗りたいとは思っていない。しかしこのスラクストンRのハンドリングは良好で、ブレーキも素晴らしく、必要十分なパワーを持っている。
このうえで、わたしがもっとも欲しいバイクはドゥカティのパニガーレV4だ。200ps超のパワーを持つだけでなく、細部までの作り込みが素晴らしい。そしてエンジンサウンドも最高だ。もしパワーが半分しかなかったとしても同じように思うだろう。