空飛ぶレンガ 実用性も高いボルボ850T5の中古車 購入の魅力と注意点

公開 : 2019.04.27 07:50

ボルボ850シリーズの中古車 購入時の注意点

エンジン

クランクケースの圧力を逃がすPCV(ポジティブ・クランクケース・ベンチレーション)システムが詰まっていると、リアのメインオイルシールが破損する恐れがある。オイルフィラーキャップを開けて、補充口にゴム手袋などをかぶせた状態でエンジンをかけると、詰まっているかどうか確認できる。ゴム手袋が膨らんだ場合は、PCVが機能していない証拠。

エンジンオイルの点検用のディップスティックを引き抜き、スティックの刺さっていたチューブから白煙が上がるかどうかも確認する。ディップスティックに乳白状のオイルが付いていても、心配はいらない。オイルクーラーやリターンパイプ周りからのオイル漏れも確認しておく。エンジンオイルは10W-40の半合成タイプが純正指定。1万6000km毎にオイルフィルターも交換しておきたいところ。カムベルトとウォーターポンプは9万km毎に交換しておくと良い。

冷却系

ヒーターマトリックスは故障しがち。クーラントの減りや匂いが車内からしないか、ヒーターをオンにして確かめておくと良い。

トランスミッション

トランスミッション・フルードが定期的に交換されているか、確認しておきたい。

サスペンションとブレーキ

セルフレベリング機能が付いている場合は、リアサスペンションの不自然な下がりがないか観察する。リアのトレーリングアーム・ブッシュがヘタっていると、異音がして、走ると不自然に軽い印象がする。

ボディ

ウインドウ・ウオッシャー液が漏れていると、フロントフェンダーが錆びる場合がある。リアバンパー・マウントも錆やすい。

インテリア

運転席のサイドサポートは割れやすいが、修復は可能。オンボードコンピューターの不具合は、コネクターの接触不良による原因が多い。プラスティック製のギアが欠けることで、オドメーターが動かなくなることが多い。

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