VWグループ 電動化計画を拡大 2030年までに電動車70車種投入へ
公開 : 2019.03.25 21:10
自動車以外のビジネルを模索
フォルクスワーゲンは新しいMEBプラットフォームを「業界にとっての新基準」にしたいと考えているが、未だパートナーとなるメジャーな自動車メーカーとは提携できていない。
ただ、フォードとは既に技術提携に関する合意を締結しており、両社は次期アマロックを含むバンやピックアップなどの商用車開発で連携していく。
その他の企業としてはマイクロソフトがフォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウドの開発に関わっている。
VWグループ・コンポーネンツも独立したビジネスとして設立され、バッテリーの原材料の調達から本体のリサイクルまでの包括的なバッテリー生産を担う。この新しい部門は第三者への電動ユニットも供給するとのこと。
また、フォルクスワーゲンは携帯電話会社のような存在を目指している。ドライバーもフォルクスワーゲンのコネクテッドネットワークの一端を担うという。近い将来ではすべてのフォルクスワーゲン車が個別のIDを付与され、ドライバーとの関わりを直接的なものにしていくという。
フォルクスワーゲン・グループはLGケミカルやSKI、CATL、サムスン電子などとバッテリーセルの供給に関する契約を結んだが、欧州に独自のバッテリー生産施設を開設することも視野に入れている。また、ベンチャー企業のクアンタムスケープと全個体電池の技術開発を行なっていくとしている。
MEBプラットフォームも他の自動車メーカーへの供給という形で拡大を狙っており、ジュネーブモーターショーではドイツのスタートアップ企業、e.Goモバイルへのプラットフォーム供給が発表された。