VWグループ 電動化計画を拡大 2030年までに電動車70車種投入へ
公開 : 2019.03.25 21:10
WLTP新基準適用も売れ行き好調
昨年のフォルクスワーゲン・グループの財政状況について、ディースは「効果的な強さ」と説明した。
「強い向かい風にもかかわらず、2018年は成功した1年でした。昨年は全世界で1080万台以上を販売し、17の新しいモデルを投入しました」と話す。
「フォルクスワーゲンの昨年の累計収益は2350億ユーロ(29兆7477億円)で、純利益は171億ユーロでした。売上高純利益率は7.3%で、グループの目標に近いものです」
ディースによると、2018年におけるフォルクスワーゲンにとっての最大のチャレンジは新しく施行されたWLTPの基準に適合することだった。
「WLTPの影響で数車種の市場投入が遅れ、市場でのシェア率や売上が全体的に下がりました。複雑な製品ポートフォリオを持つわれわれとアウディにとってはかなり厳しい影響がありました」とディースは話す。
アウディの全車種がディーラーにて販売されるのは少なくとも今年の4月ごろになるだろうとディースは予想している。
WLTPショックによってフォルクスワーゲンのエンジニアたちは非常に忙しくなっていたに違いない。テスト用の車両を作るだけでなく、フォルクスワーゲンは全ラインナップの25%にも及ぶモデルを販売終了とした。アウディはそれよりも大きい30%となった。ディースはこれらラインナップの整理により製造コストなども削減ができたと話す。
彼によれば、2019年もWLTPとの戦いは続くとしており、ドイツ市場における99%のフォルクスワーゲンのディーゼル車は対策済みだとのことだ。