試乗 新型BMW 1シリーズ(F40型)プロトタイプ FF化もハンドリング維持
公開 : 2019.03.28 10:10
テストコースと公道で試乗
DSCおよびARBの効果により、前輪駆動車にありがちなアンダーステアが劇的に減少しているという。これはBMWがいう「1シリーズらしいハンドリングをさらに改善」という言い分に合致する。
これを確かめるべく、今回われわれは内外装に厳重な偽装が施された新型1シリーズをBMWがフランス・ミラマに所有するテストコースおよびその周辺の公道で試乗した。今回試乗したのは142psの1.5ℓ3気筒ガソリンエンジンを搭載するエントリーレベルの118i、そして193psの2.0ℓ4気筒ディーゼルを搭載する120d xドライブだ。別件だが、われわれは最上位のM135i xドライブもテストを行っている(後述)。
われわれが今回公道で試乗した118iに装備されていたスタンダードサスペンションは非常によくバランスが取れているように感じられた。段差をうまくいなし、高速走行でも低速コーナーでも安定した走りを見せた。
BMWの得意分野のひとつであるステアリングも、非常にダイレクトかつ安心できるものであった。もちろん、コーナーを攻め込めばアンダーステアの兆候を感じることがあるだろうが、BMW車に想定される運動性能の水準は十分に満たしていると感じられた。