スモールホットハッチの傑作 ルノー・クリオRSの中古車 シンクロには要注意

公開 : 2019.05.01 07:50

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ジェーン・ハリス(クリオ197オーナー)

「2007年上期登録で12万2000kmを走行しています。運転が楽しいクルマですが、いま2995ポンド(43万5000円)で売りに出しているところです。荒れた路面での快適性には劣りますが、素晴らしく機敏なモデルです。セレクターリングを噛みこんでしまったために、ギアボックスを修理する必要に迫られましたが、その費用は900ポンド(13万円)でした」

「パワーウインドウが開閉不能になってしまいましたが、これはウインドウスクリーンの排水穴が塞がれることで発生する、このクルマでよく見られる不具合です。燃費は9km/ℓ前後とあまり褒められたものではありませんが、それ以外は非常に信頼性の高いクルマです」

知っておくべきこと

197と200では限定モデルが数多く登場している。完売したレイダーに加え、2008年登場の197 Lux(専用アルミホイールとレザーシートを備えていた)や、その後に発売されたゴルディーニ(ボディカラーには特別なブルーが設定されていた)、さらにはシルバーストーン(シルバーのボディにブラックルーフを組み合わせたモデルであり、2011年式で走行距離9万7000kmの個体が6500ポンド/94万円で売りに出ている)といったモデルが存在する。いずれも素晴らしいが、それでも、何より優先すべきはギアボックスのコンディションだ。

いくら払うべき?

2000~2999ポンド(29万~43万5000円)

走行距離17万7000km以下で豊富なメンテナンス履歴を持ち、コンディションの良い2006年と2007年登録の車両を見つけ出すことができる。走行距離15万4000kmの2009年登録のカップ仕様も候補だ。

3000~4499ポンド(43万6000~65万3000円)

走行距離16万1000km以下で、より状態の素晴らしい2007年と2008年登録の個体が候補になる。2007年登録で走行距離13万2000kmのF1チームが3100ポンド(45万円)で売りに出されていた。

4500~5999ポンド(65万4000~87万1000円)

ほどほどの走行距離を持つ2009年と2010年登録のフェースリフト以降のモデルから選ぶことができる。走行距離11万9000kmの2009年式カップカーを5100ポンド(74万円)で見つけることができた。

6000~7499ポンド(87万2000~108万9000円)

走行距離9万7000km前後の2010年から2012年に登録された数多くの200から選択することができる。

7500~8999ポンド(109万~131万円)

もっとも状態の良い低走行車両が候補となるが、1万~1万2000ポンド(145万~174万円)で最終限定モデルのレイダーを手に入れることも可能だ。

掘り出し物を発見

ルノー・クリオRS 197、2008年下期登録、走行距離10万5000km、3990ポンド(58万円)

注目すべきはその魅力的なボディカラーと、数多くのメンテナンス履歴、さらには、6万9000kmの時点でウォーターポンプとタイミングベルトが交換されているという点だ。それでも、この価格帯の197は数多く存在しており、購入車両を決める前に、出来るだけ多くの個体を試した方が良いだろう。

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