試乗 アストン マーティン・ラピードAMR 最後のVH/6.0ℓV12自然吸気
公開 : 2019.04.01 10:10 更新 : 2019.04.01 10:24
小細工なしの気持ち良さ
そしてここでも目につくのが素晴らしいバランスだ。ステアリングはスムーズで、重さも適切だ。速度が増すにつれて重くなり、路面からの適切なフィードバックが得られる。ロック・トゥ・ロックは3回転に設定されている。多くの大型サルーンがこれより0.5から1回転少なく設定されているが、これはよりシャープなステアリングにより敏捷性を高く見せるためだ。
このクルマにはそんな小細工はされていない。アクティブ式ロールバー、エアスプリング、後輪操舵などもないのだ。そこにあるのは素直で正直かつ超スムーズなV12と、クリーンなギアシフトだけだ。
ラピードより優れたものを持つライバルは確かに存在する。しかし、その広く、贅沢かつ世界レベルの電子装備を備えるインテリアは特別だ。
アストンの古臭いナビやエンターテインメントシステムはまどろっこしく、アナログのダイヤル類もわかりやすくはない。しかし、デジタル式スピードメーターとスマートフォン連動機能を使えば十分だろう。