本物のレンジローバーシリーズ　保証が必要

新車当時、259psとシリーズでもっともパワーの控えめなV6ターボディーゼルを積んだエントリーグレードのSEでさえ、その価格は6万ポンドに達していた。

それがいまでは、ランドローバーディラーにはその半分のプライスタグを掲げたユーズドモデルが溢れており、すでに新車の半額ほどになっていることを考えれば、この後の急激な価格下落を心配する必要もない。

4万ポンド（578万円）近くを支払えば、新車当時8万ポンド以上もした339psのV8ディーゼルを積んだ、豪華なHSEオートバイオグラフィー・ダイナミックを手に入れることも可能だ。

L494世代のレンジローバースポーツは、改良された乗り心地とハンドリング、見事なオートマティックギアボックスに、よりモダンなインテリア、さらには、新鮮味を増したスタイリングを与えられた、先代よりもはるかに優れたモデルだった。

さらに、初代ではそのシャシーをランドローバー・ディスカバリーと共有しており、レンジローバーとの共通点はその名前だけだったが、2代目はレンジローバーシリーズ最高峰と同じプラットフォームを採用している。

ほぼアルミニウム製のこのプラットフォームによって、2代目レンジローバースポーツは、初代に比べ200kg近くもの軽量化に成功していた。

現在でも、ランドローバーの品質には疑問符が付くが、発売後5年以内の認定中古車としてレンジローバースポーツを購入すれば、最低でも2年間は走行距離無制限の保証と同時に、欧州域内でのロードサイドアシストを無料で利用することができる。少しは安心できるかも知れない。

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