国内試乗 ジャガー初のEV「Iペース」 「エンジン車らしさ」感じたワケ

公開 : 2019.03.29 18:10  更新 : 2019.03.31 10:37

ジャガーIペースの国内試乗記です。専用のアーキテクチャーをもつ、同社初のEV。ハンドルを握った吉田 匠は、いい意味で「エンジン車らしさ」を感じたといいます。

もくじ

エレクトリック・ハイパフォーマンスSUV
出力や価格 Iペースの数値情報
Iペース 試乗した印象は?
スポーティで安定したコーナリング
「エンジン車らしさ」感じたワケ
ジャガーIペース・ファースト・エディションのスペック

エレクトリック・ハイパフォーマンスSUV

Iペースとは何者かというと、「ジャガー初のフルバッテリー電気自動車」、というジャガーの試乗会資料に書いてある表現が、もっともわかり易いと思う。

補助起動用のガソリンエンジンも一切搭載しない、バッテリーと電気モーターだけによるピュアEVで、日本車でいえば日産リーフ、輸入車でいえばテスラの同類、ということになる。

レンジエクステンダーなしのBMW i3、およびフォルクスワーゲンeゴルフというCセグメントの2モデルはあるものの、専用のアーキテクチャーを開発して生み出したヨーロッパ初といえるミドルサイズのピュアEVを、ドイツの御三家に先駆けて日本に送り込んできた、というところにジャガーの本気を見た気がする。

それに加えてIペース、そのボディ形態が興味深い。世の潮流に乗るべく、「エレクトリック・ハイパフォーマンスSUV」と銘打ってはいるが、一般的なSUVのように背が高いわけでも地上高が高いわけでもなく、やや大型のスポーティな5ドアハッチバックというべき斬新なスタイルで登場したところに、ジャガーの柔軟性と機転を感じさせる。

2990mmという長大なホイールベース上に構築されたボディは、前後オーバーハングが切り詰められて、全長4682×全幅2011×全高1565mmという、大きすぎず高すぎないサイズに収められている。

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