本格派SUV 三菱パジェロ(ショウグン)の中古車 維持費やメンテは 購入ガイド
公開 : 2019.05.02 07:50
選ぶなら後期モデルのディーゼル
つまり、17年もフルモデルチェンジを受けることなく同じクルマが販売されているわけ。見た目は異なるが、2005年式で走行距離20万kmの3.2DI-Dロングモデルが1000ポンド(14万円)台から購入できる反面、2019年モデルの3.2DI-DCロングモデルは、4万3000ポンド(623万円)の価格を下げてディーラーで売られている。今回の中古車ガイドでは、手頃な2012年式以前のクルマにフォーカスをしてみよう。
1999年に登場し2000年に販売が始まった3代目だが、ボディはショートホイールベース版(SWB)と、人気で実用性の高いロングホイールベース版(LWB)のふたつが選べた。エンジンも、3.5ℓV6ガソリンと3.2ℓの直4ディーゼルの2種類をラインナップ。ディーゼルエンジンの方はDI-Dと呼ばれ、161psを発生させる。
ガソリン価格もそれほど高くなかった時代、ガソリンエンジン・モデルも売上を伸ばすことに貢献したことは間違いないが、組み合わされたトランスミッションはATのみ。多くのひとはMTとATが選べたディーゼルエンジン・モデルを選んだ。アルミホイールにABS、折り畳みできるリアシート、パワーウインドウにフォールディングミラーが標準装備。いくつかあったグレードでも、ヒーター付きレザーシートにオートエアコンを備えたエレガンスが際立つ選択肢だと思う。
2007年にV6ガソリンエンジンがラインナップから外され、3.2ℓの直4ディーゼルのみとなる。同時にコモンレール直噴式となり、最高出力も168psへ引き上げららた。さらに3年後、実用的な199psへとパワーアップしている。
この2010年式モデルのパジェロは、環境負荷も減り経済性でも優れるうえに、トルクも増えているから、多少本体価格が上がっても選ぶメリットはあるといえる。燃費も12.0km/ℓ以上は出るはずだ。さらにダイアモンドと呼ばれるグレードには、レザーシートにエアコン、電動サンルーフ、パーキングセンサーなども備わっていて魅力的。もし選ぶなら、パジェロは信頼性が驚くほど高いとはいえ、念のため整備記録を確認することも忘れずに。