クルマ好きの集うカフェ JLR出身者がオープン 自動車文化の発信地に 英
公開 : 2019.04.07 09:50
偶然のきっかけ 理想の未来
大学卒業後、彼はジャガー・ランドローバーで顧客対応の仕事に就いたが、2007年、アラブ地域とアフリカにおける業務管理を行うため、中東へと拠点を移している。
「常に写真には興味がありました」とマクガバンは話す。「それで、Crank and Pistonというウェブサイトを始めたんですが、カタールで放置されていたジャガーXJ220の写真を公開したところ、運悪く、上司に見つかり、サイトを閉めるように言われたんです。サイトを諦めることが出来ず、その結果、クビになりました」
その後もドバイに留まったマクガバンは広告会社を立上げると、この会社を成功させているが、2017年にはCaffeine & Machineのもととなるアイデアとともに、英国に帰国している。
彼は、自身の店が高級になり過ぎることを非常に嫌う。さらに、この店を、スーパーカー好きや、ハンチング帽を被ったクラシックカーマニアといった、特定のひとたちだけが集う店にするつもりもないという。
彼が目指しているのは、情熱を持ったひとびとがお互いに刺激し合うことのできる、活気あふれる場所であり、そんなところなら是非訪れてみたいと思う。
おそらく、無個性な自動運転車両が、バスや電車、さらにはライドシェアといったものとともに、交通インフラの一部になることで、クルマの運転というのは再び純粋な楽しみとなり、われわれのようなクルマ好きは、自分の運転で行くべき場所や、やるべきことを探し求めるようになる。
つまり、クルマはよりオートバイに近い存在になるということだ。バイカーたちはつねにバイクに乗るための言い訳を探しているのであり、Caffeine & Machineのような場所は格好の目的地になる。
ロンドンのノースサーキュラーロード沿いにあるAce Caféにも似ているが、大きな違いは、開けた郊外にあるこの店の場合、ここに来るまでのドライビングそのものが喜びであり、素晴らしい体験になるだろうということだ。