長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(4) 慣らし完了 マセラティとも互角
公開 : 2019.04.01 17:10
積算9288km 慣らし完了 レスポンスが向上
ようやくわれわれのホンダ・シビック・タイプRの走行距離が8000kmを超えた。これくらいから、細かな欠点が気に障るようになってくるが、今回はそのようなことはなかった。どうも、タイプRは時の経過とともに良くなってきているようだ。
例えば、適切な慣らし運転を行うことでエンジンのフィーリングが良くなった。慣らしが済んでいないハイチューンエンジンにはよくあることだが、はじめの頃のVTECエンジンは少々余裕なく感じられていた。しかし、ここ数カ月はだんだんとこなれてきて、レスポンスが良くなり始めている。パフォーマンスに良いばかりか、財布にも優しくなったのはありがたい。
メーカー燃費は15.6km/ℓだが、われわれが記録した初期の平均燃費は11.9km/ℓだった。ときおり欲望に負けてエンジンのポテンシャルを試したことは否定しないが、ほとんどは普通通りのドライビングをしていた。ありがたいことに、慣らし運転が終わったため燃費が改善しつつあり、平均燃費は13.6km/ℓほどだ。今も徐々に改善されている。
当然タイプRは、特に倹約なクルマではなく、高性能ホットハッチだ。これに気づいたのは、小説ほどの厚さのあるオーナーズマニュアルを何気なくめくっていたときだった。燃料補給のたびにオイルをチェックするよう書いてあり、これは近頃までは普通かもしれないが、2018年となった今では少々やり過ぎだろう。