新型レンジローバー・イヴォークD180 中間グレードのディーゼルに試乗
公開 : 2019.04.02 10:15
どんな感じ?
乗り味もインテリアも洗練性を高めた
英国で最も多くの人気を獲得すると思われるのが、今回の試乗車でもある、中間グレードのディーゼルモデル、D180。急な坂でも登らない限りエンジンは静かで、積極的に飛ばすような場面ではATはややギクシャクする場面もあるものの、全般的にはスムーズにクルマを進めてくれる。
ディーゼルエンジンながら、ノイズの小ささは称賛に値するレベルで、クルマの洗練度を高めている。またダイナミクス性能を落とすことなく、足回りは路面のうねりも完璧に吸収してくれる。決してボディが浮いているような感覚はなく、連続するコーナーでも落ち着いたボディコントロールを示し、リラックスした乗り味を提供している。
運動性能は優れているものの、1891kgという少なくない車重のおかげで、最も機敏とまではいえない水準に留まっている。しかし、クイックなステアリングレシオの設定が施され、コーナリングは程々に楽しめる。もちろん、直進安定性が損なわれているということもない。
ドライビングフィールの向上に合わせて、インテリアもあらゆる面で良くなり、ラグジュアリーな雰囲気を演出している。後部座席周りで目を凝らすと、硬質なプラスティック製のパーツが用いられていることに気づくけれど、クラスをリードできる完成度の高さではないにしろ、素材の質感は向上している。