長期テスト BMW M135i(2) ビルシュタインのサスペンション装着
公開 : 2019.04.03 10:10
ひどい乗り心地の理由
ウェストンによれば結果的に、現代車は1名または2名乗車時にダンパーが過剰に固いセッティングになっていることが多いという。また、英国の荒れて波打った道路網には適さないことも多い。つまり、M135iを含む大半のクルマには改善の余地があるということで、わたしにも思い当たる節はある。そこでウェーバーとウェストンは、Birdsからもほど近いバッキンガムシャー州の、細くバンピーな6.5kmほどのコースでノーマル車のテスト走行を繰り返した。
そしてわかったのは、乗り心地がひどい理由の大半はサスペンションのリバウンドがあまりにも強いからで、これはグリップやトラクション、ステアリングの操作性が失われる原因にもなっていた。
「ダンピングのセッティングは、ジェームスとともにレースの中で学んできました。特に、ハイパフォーマンスカーでセブリング・インターナショナル・レースウェイのようなバンピーなコースを走るときには必要になってくる知識です」ウェストンはいう。
「この経験から、どうすればスプリングがクルマを支えつつ、路面からの入力を許容することができるのかがわかりました。入力に対処するには、必ずしも柔らかいスプリングが必要という訳ではないのです」