長期テスト BMW M135i(2) ビルシュタインのサスペンション装着

公開 : 2019.04.03 10:10

乗り心地も安定性も向上

そしてふたりがたどり着いたセッティングは、リアを15%、フロントを10%固くし、前軸の高さを10mm下げるというものだった。その結果、リバウンド量は減少し、路面への追従性が増した。沈んだ排水溝のふたや轍を乗り越えた際のリバウンドも減り、かなり乗り心地が改善されている。

新しいセッティングになってからすでに数百kmを走ったが、これはチューニング計画にとって大きな前進だ。決してサーキット向けの固すぎるセッティングではなく、荒れた路面を飛ばしても車体は落ち着いたままだ。これで跳ねてタイヤが路面から離れるようなこともない。快適性も向上し、アスファルトのつなぎ目など、路面からの入力の角を丸めてくれる。 ボディコントロールも俄然良くなり、起伏でバウンドしてしまうようなこともなくなるだろう。

一方で、ステアリングに関する変更点は前軸に10mmのスペーサーをかませ、ジオメトリーを変更したくらいだ。豹変したというほどではないものの、ステアリングがよりシャープになり、ダイレクト感も増した。

次はクワイフ製のLSDを導入予定だ。これでさらにトラクションが改善され、グリップの限界ギリギリのところでのアクセルコントロールが容易になるはずだ。エンジン周りに手を入れるのはそれからにしよう。

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