ルノー・メガーヌRS 300トロフィー 英国試乗 選ぶべきはカップシャシー仕様?

公開 : 2019.04.02 18:10

どんな感じ?

乗り心地は強烈 気になるフィール

すでに、カップシャシー仕様のスタンダードなメガーヌRSでさえ、非常に好戦的なモデルだとされているのだから、トロフィーがさらにその上を行っていたとしても、なんら驚きではないだろう。

乗り心地は、もはやふざけているのかと思うほど強烈で、トロフィーは路面との対話の替わりに、アスファルトをそのまま屈服させることを望んでいるようだ。このホットハッチからわずかでもしなやかさを引き出すには、それなりのスピードが必要であり、油圧式バンプストッパー無しでは、特に英国の路上をこのクルマで走り廻りたいとは思わないだろう。


その断固とした堅さによって、コーナーでメガーヌがロールすることはほとんどないものの、それでも、コーナーが連続するような場面では、最初に抱いた印象を考えれば、このクルマは思わぬ扱い易さを感じさせる。

驚くほどクイックなステアリング(ロック・トゥ・ロックはわずか2.25回転しかない)だけでなく、リアにも舵角を与える四輪操舵システムによって、コーナーでのトロフィーは、まるでショッピングカートのように車体中心を軸に旋回してみせる。レースモードを選択していれば、時速100km/hまでの範囲で、後輪には前輪と逆位相の舵角が与えられる。

だが、つねにやや人工的なフィールを感じない訳にはいかない。エキサイティングなモデルであり、メガーヌRSトロフィー(と、カップシャシー仕様のスタンダードモデル)は、現行ホットハッチのなかではもっとも辛口で、もっともシャープなハンドリングを持つ1台ではあるものの、その独特なドライビングフィールには慣れが必要だとして、積極的にこのクルマを選ぶ気にはならないかも知れない。

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