英国試乗 メルセデス・ベンツA220 AMGライン エコと走りをバランス

公開 : 2019.04.05 10:10  更新 : 2019.04.05 10:45

どんな感じ?

スポーティな足回り

後部に取りつけられたバッジを隠したとしたら、A220を他のAクラスAMGラインと区別することはできない。2トーンの18インチホイールにはより幅広かつ低扁平のタイヤが取りつけられるが、サスペンションのセッティングは他のAMGラインの車両と同一だ。

メルセデスのカタログでは、最下位のSEおよびスポーツ(トーションビーム式を装着)とAMGラインのサスペンションは同じ名称(ロワード・コンフォート・サスペンション)で説明されている。しかし、以前のテストで比較したところでは、これらの味付けには明確な違いがあった。

前者は柔らかくしなやかな特性を持ち、快適性や路面との隔絶感を好むひとに向いているだろう。後者は明らかに硬く、スポーティな味付けだ。AMGラインはメルセデスの伝統的なコンフォート感よりもダイナミックな走りを追求したクルマといえる。

A220はその良い例だ。十分な快適性は確保されているものの、小さな段差を越える際などには若干忙しない動きをすることがある。そして荒れた路面でのロードノイズも少々大きめだ。ドライビングモードはスポーツ、コンフォート、エコ、インディビジュアルの4パターンが用意されるが、サスペンションのセッティングには影響しない。アダプティブダンパーは現在のところA35専用となる。

ハンドリングは「最高」とまではいかないものの良好だ。A220のコーナリングはクラスの他車と比較してもフラットかつシャープであり、ワインディングでの正確性も高い。その一方で、純粋に走りを楽しめるほどのボディコントロールやフィードバックが確保されていないのもまた事実だ。

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