英国試乗 メルセデス・ベンツA220 AMGライン エコと走りをバランス

公開 : 2019.04.05 10:10  更新 : 2019.04.05 10:45

フレキシブルなエンジン

特に軽いタッチのウォーム・ハッチであり、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIなどが適切な競争相手となるだろう。したがって、メルセデスはこのクルマを純粋なドライバーズカーに仕立てたかったわけではないのである。その観点からみれば、やや軽めのステアリングとまずまずのダイレクト感を持たせたメルセデスの目論見は成功したといえる。

搭載される2.0ℓターボエンジンは上級コンパクトカーとして「ちょうどいい」パフォーマンスを発揮する。0-100km/h加速は7秒前後、最高速度は240km/h程度、そして流れに乗るためのトルクにも不満はない。

Aクラスに設定される1.3ℓガソリンと比較しても、中速域でのフレキシブルさが目立ち、4500rpm以上でも積極的に回りたがる様子を見せる。アクセルをさほど踏み込まずとも十分なトルクが得られる。

サウンドに関してはとても心地良いというわけではない。他の2.0ℓターボと比較しても魅力には欠け、時折ややカドの立った音が目立つ。うるさいとか洗練されていないというレベルではなく、現実世界で14km/ℓ超の平均燃費を達成するユニットと考えれば不満はない。

その他のパッケージについては他のAクラスと同様だ。ウリのひとつであるキャビンについても見た目の華やかさがあり、豪華な先進装備が目に付く。やや大柄すぎる内側ドアハンドルやその周囲のコンソールがニールームを若干犠牲にしている点を除けば、実用性も高い。

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