消えゆく小型ハッチ ビジネスの足かせ? 絶滅の危機、救うには
公開 : 2019.04.07 07:50
複数のブランドで協力
VWグループはほとんど同一モデルのアップ、セアト・ミー、シュコダ・シティゴーを販売することでスケール化し、利益をあげる方向性だ。ピークだった2013年にはヨーロッパで、3つのモデル合わせて年間20万2000台が販売された。それでもスタックマンによると、製造で利益を確保する程度の販売台数を達成することに必死だという。
ジュネーブ・モーターショーでの新顔といえば、フィアットクライスラーオートモーティブはパンダを電気自動車として生まれ変わらせた。社長のマイク・マンリーは、必要性は発明の母になりうるかもしれないが、そのためには会社を超えた協力が必要だと考えている。
「このセグメントがなくなることはありません」と彼はいう。「クリエイティブに、さまざまな条件を満たして行くことができるはずです.協業もそのひとつかもしれません。ギャップを埋める存在がいるはずです」
退任間近のトレバー・マン三菱CEOは国際戦略車としてのミラージュの後継が話題に上がった際、このアプローチの問題点を指摘している。「もしアジアとヨーロッパのどちらにも出荷する場合、どちらにとっても満足いかないものになるのは間違いありません。スペックが片方にとっては高すぎ、もう一方には低すぎるのです」