ポルシェEV第2弾 「タイカン・クロスツーリスモ」 試作車をキャッチ
公開 : 2019.04.05 12:05 更新 : 2021.02.10 17:27
ポルシェ、加速性能に自信
今年後半に発売されるタイカンと同様、タイカン・クロスツーリスモも、少なくとも3種類のパワーが異なる仕様と、後輪駆動または4輪駆動から選べるようになる見込みだ。
ポルシェは最高出力の具体的な数字については依然として口を閉ざしているが、同社のオリバー・ブルーメCEOは、最初に発売されるセダンは、前後に搭載する2基のモーターが「600ps以上」を発生すると認めている。
モーターを1基だけ搭載する後輪駆動で、パワーも450psと控えめなバージョンも開発されているという噂だが、ポルシェ内部の情報筋によれば、2020年末より前に発売されることはないという話だ。
最上級グレードのタイカン・クロスツーリスモは、ミッションEクロスツーリスモで言われていた0-100km/h加速「3.5秒以下」、0-200km/h加速「12秒を切る」という性能に迫るものと思われる。
ポルシェはタイカンの発売に向けた宣伝で、そのパフォーマンスを繰り返し発揮できるということを強調している。
「ドライバーは加速性能について心配する必要はありません」と、タイカンの開発責任者を務めるステファン・ウェックバッハは語った。「パフォーマンスは繰り返し発揮させることができ、最高速度は長い時間維持できます」
800Vの超急速充電システムを採用
モーターを駆動させる電気は、韓国LGから提供されるセルを使ったリチウムイオンバッテリーに蓄えられる。容量はまだ発表されていないが、ポルシェでは当初発表されていた航続距離500kmという性能にこだわっているようだ。
テスラ・モデルSのライバルとなるポルシェ車は、業界初の800V充電システムを採用する。これによってバッテリー容量の80%が「15分以内」に充電できるという。
タンカン・セダンと同じくクロスツーリスモも、ドイツ・シュトゥットガルト郊外のツフェンハウゼンにあるポルシェ本社工場の電気自動車専用ラインで生産を行う計画だ。