初試乗 キア・ソウルEV 航続距離450kmの実力派 発売は2019年末
公開 : 2019.04.26 10:10 更新 : 2021.03.05 21:36
バッテリーの性能を最大限に引き出す
インテリアの雰囲気は決してラグジュアリーというわけではないが、装備は充実しており、疲れを感じさせない静けさと節度のある乗り心地を備えている。車内も広く、リアのベンチシートに深く腰掛けると、贅沢な移動を楽しめる。
ほかのEVと同様に、大きなバッテリーの重量によって、路面の大きな起伏を超えた時に強い衝撃を車内に伝える場面もあることは確か。しかし、ソウルEVの乗り心地が不快だと感じる場面は極めて限られていると感じた。
テクノロジーの面でも充実しており、ヘッドアップディスプレイやアダプティブ・クルーズコントロール、レーンキープアシストのほか、多くの安全支援技術のおかげで半自律運転も可能。都市部での利用が前提だけに、交通量が多い場面ではとても助かる。またバッテリーの機能を最大限に引き出すシステムも搭載している。
64kWhの容量のリチウムイオン・バッテリーにはクーラントによる空冷・加熱システムが採用されている。バッテリーを温存したい場合には、ボタンひとつで運転席周りのみエアコンを効かせることも可能。ヒートポンプがクーラントからの熱を効果的に回収し、エコやエコプラスモードでの走行距離を伸ばしてくれる。また回生ブレーキは4段階を備え、e-ニロのようにパドルシフトにって効きの強さを変更できる。