VW、「ゴルフRプラス」市販か 400ps R400コンセプトを現実に

公開 : 2019.04.08 10:52

マイルド・ハイブリッドは不採用

フォルクスワーゲンでガソリン・エンジンの開発責任者を務めていたフレドリッヒ・アイヒラーによる当初の計画では、2014年の北京モーターショーに初出展されたR400コンセプトの4気筒エンジンは最高出力400ps、最大トルク45.8kg-mだった。このモデルは市販化が念入りに検討された。

EA888エンジンは、過給圧を高め、様々な変更を施すことで、さらにパワーを引き上げたバージョンさえ存在する。2014年のジュネーブ・モーターショーでデビューしたアウディ・クアトロ・スポーツ・コンセプトは、420psと45.8kg-mを発生するとされていた。

どちらのプロジェクトも、ディーゼル不正問題の影響で保留されていたが、VWの開発担当責任者であるフランク・ヴェルシュは2018年、R400の構想を再び取り上げることに決めた。

ゴルフRプラスのエンジンには、粒子状物質フィルターなど新たな開発が加えられる。しかし、次期型ゴルフGTIと同様、電気モーターがアシストするマイルド・ハイブリッドの採用は避けられるようだ。

ドリフト・モードも搭載か

スタンダードな次期型ゴルフRと同じく、駆動力は標準装備の7速デュアルクラッチ式ギアボックスと、VWの第6世代の4モーション・システムを通じて四輪に伝えられる。この四輪駆動システムの最新バージョンでは、運転状況に応じて駆動力配分が常にフロントとリアの間で完全に可変制御される。

この新しい四輪駆動システムは、電子制御ディファレンシャルロックのEDSとXDS+や、スタビリティコントロールのESPと連携し、おそらく新型A45に搭載されているようなドリフト・モードも採用されるだろう。

新型ゴルフRプラスのニュースからも分かるように、VWはRモデルの拡大を図っている。先日のジュネーブ・モーターショーでは、TロックRが公式デビューを飾った。

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