31万km　すべての書類が残る

W124型メルセデスに期待されるとおり、このクルマの走行距離は31万kmを超えているが好調を維持している。これまでの履歴を記した膨大な書類が付属し、車検は2020年まで残っている。

アトキンソンが所有していたというだけではない。このクルマ自体が、雑誌「カー」で数年間、定期的に特集されたことで有名な存在なのだ。

オークションで落札する次のオーナーは、ドイツ・シュヴァーベンにある2つの有力自動車メーカー、メルセデス・ベンツとポルシェによる協業プロジェクトの作品を手に入れることができる。

端正なシルバーのボディワークは、標準のEクラスより23mm低く、わずかに張り出したフェンダーの中に16インチ・アロイホイールを収める。

その下には5.0ℓV8エンジンが押し込まれており、0-100km/hまで6.1秒で加速する。最高速度は250km/hで電子制御リミッターが作動。その一方で、4人の乗員をおだやかに快適に運ぶことができる。

完璧なレシピによって誕生した羊の皮を被った狼であり、本物のクラシックだ。欲しくなる気持ちを認めざるを得ないだろう。

CCAオークションは5月25日、レミントン・スパの近くにあるウォリックシャー・イベント・センターで行われる。

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