アストン マーティンCEO 自動車業界の旧来のビジネスモデル、「もはや破綻」
公開 : 2019.04.11 11:10
超高級車ブランドの未来
メルセデス・ベンツとBMWはすでに自動運転技術の分野において提携を結んでいる。一方で、トヨタやVWグループは、自社で開発した電動化技術を共有する提携企業を求めている。パーマーはアストン マーティンとラゴンダが、新テクノロジーにおける先進性を補完するため、提携を築かなければならないと認めている。しかし、同社の小規模で、比較的機敏な、超高級車メーカーとしての位置づけは、将来が明るいと付け加えた。
「フェラーリやベントレーなど、6つの超高級車メーカーは、全世界の自動車ブランドの3%で、販売台数の0.06%を占めています。しかし、世界的に超高級ブランドであると認められ、賞賛を受けることは非常に難しく、それを維持していくことはさらに難しい。安易に参入し、製品を作ろうとすれば、没個性な物になってしまいます。大衆的な自動車メーカーにはリスクが非常に大きい。しかし、親会社を支えるために1台でも多くのクルマを売る必要がない自動車会社にとってはチャンスです。われわれのような独立した超高級車メーカーはコモディティ化と戦うことで栄え、自分たちの神話を加えていくことに集中できるのです」
「わたしの予想では、今後10年の間に超高級車の分野に新たに参入する企業はないでしょう。ラゴンダが7番目のブランドとなるだけです。しかし、反対に現在の超高級車ブランドの中で、純利益を上げるためだけに1台でも多くのクルマを売ろうとして、より大衆的なプレミアム車の領域に落ちるような会社もあるかもしれません」
最後にパーマーは自動運転技術について私見を述べた。