試乗 ジャガーXE P300 R-ダイナミック 2020年トップグレードは2.0ℓ4気筒ターボ

公開 : 2019.04.15 10:40

2.0ℓの4気筒ターボがトップグレードに

もうひとつ注目するべきは、今回のフェイスリフトに合わせて、XEのモデルレンジからエンジンのラインナップが減らされていること。かつて6種類だったものが3種類に減らされ、排気量は大きくても2.0ℓまでで、シリンダーの数は4本に統一されてしまった。その中で2020年版XEのトップグレードとなるのが、今回われわれが試乗したP300。300psを発生する2.0ℓ4気筒ガソリンエンジンに4輪駆動が組み合わされている。


新しいトップグレードは、かつてのスーパーチャージャーで過給されたV型6気筒エンジンに後輪駆動が組み合わされた、XE Sとは異なる仕上がりになっているのは明確。そのXE Sは、数年前にわれわれの高い評価を受けたグレードで、腕利きのドライバーたちからの支持も集めていたクルマだった。


トップグレードに押し上げられたP300のエンジンには、狙って調律された唸り声を持たされているが、豊かな味わいやスムーズさという点ではV6エンジンに劣っている。クルマとしてのパフォーマンス・レベルは充分に高いものの、突出しているわけでもない。


ライバルとなるBMW 330iは、スペック上ではXE P300より40psほど劣るものの、一般道での速さは同等だと思うし、アルファ・ロメオジュリア・ヴェローチェの方が僅かに速いと思う。どちらのライバルも、車重が軽いことが理由となってくる。

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