戦いの場から公道に舞い降りたモンスターマシン 22選 前編

公開 : 2019.04.28 05:50  更新 : 2021.03.05 21:42

13:シトロエンBX 4TC(1986年)

すべてのホモロゲーションモデルがレースと公道の双方で成功を収めた訳ではない。グループBラリーを戦うべく生み出されたシトロエンBX 4TCだったが、残念ながらいずれの舞台でも輝きを放つことはできなかった。

ラリーモデルとしては異例とも言える、4気筒ターボエンジン(シムカ・タイプ80から借用したものだ)をフロントアクスル上に配置し、ハイドロニューマティックサスペンションを組み合わせていた。

グループBの終焉に伴い、このクルマのレースキャリアも終わりを迎えているが、3戦のみ出場したラリーのベストリザルトは6位というものだった。

スタンダードなBXよりも短縮されたホイールベースと4WDシステム、さらには203psのパワーが特徴の、100台に満たないロードバージョンがラリープロジェクト終了までに販売されたが、のちにシトロエンではこれらの車両を買い戻してスクラップにしている。

現存する車両はわずかであり、皮肉なことに、いまではコレクターズアイテムとなっている。

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