ロンドン超低排出ゾーン規制施行 基準オーバーは課金 クラシックは一部免除も

公開 : 2019.05.12 10:50  更新 : 2019.05.13 18:05

域内の走行にはいくらかかる?

ロンドンULEZ内の走行にかかる費用は多くの車両で1日あたり12.5ポンド(1800円)だが、トラックやバスなどの大型車は100ポンド(1万5000円)とされる。これは平日には渋滞税の11.5ポンド(1700円)に上乗せされるものだ。現在の低排出ゾーン基準を満たさない車両についてはさらに100ポンド(1万5000円)または200ポンド(3万円)がかかる。

これはすなわち、基準を満たさない大型車については平日にロンドン中心部を走行するだけで最大312.5ポンド(4万5000円)もの費用がかかることになる。そしてこれは日付が変わるごとに課金されるため、もし23時59分にULEZに入り、0時1分に出たとしたら、それだけで2日分の費用がかかるのだ。

商用車はクラシックであってもやや厳しい規制が適用され、ULEZを免れるためには1973年1月1日以降に登録されている必要がある。しかし、ここにも例外は存在し、農業用車両や軍用車などは対象外だ。また非営利団体が運用するミニバスや障害者が使用する車両などは割引が適用される。

ULEZのエリア内に居住するひとびとには、2021年10月24日までは100%の割引が適用される。現在の渋滞税と同様、境界線付近に住むひともこの恩恵を受けることができる。興味深いことに、消防車や救急車などの公共用車両は課税対象である一方、タクシーは非課税なのだ。

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